2023年に入りIT業界を騒がせ続けている対話型のAI(GPT3)。
人と話しているのと変わらないほどスムーズにやりとりできることから、Web上に投稿される記事はAIが執筆する時代になるのではないか、などと囁かれています。
一方でGPT3はナチュラルに嘘をつくことでも知られており、今はまだ商業で利用されたニュースは聞きません。
そんな中、note.com のCXO、深津 貴之氏が自身のTwitterアカウントで、「エヴァのMAGIシステムを作ってみた。かなりいい感じに動きました。」と投稿。
エヴァのMAGIシステムとは、アニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場するスーパーコンピュータです。製作者である赤城ナオコ博士の3つの人格、「科学者としての人格」「母としての人格」「女としての人格」が3基のコンピュータに人格移植されたもの。人間の問いに対して、3基それぞれの人格が答えたのち、3期の議論の末導かれた結果を出力します。
記事中では、MAGIシステムをどのように再現したかの解説から、制作した実際にMAGIシステムに質問を投げかけ「おすすめの料理は」「少子高齢化について」「恋愛について」の質問に対し、それぞれどの表なプロセスを経て最終結果を出力するのかを知ることができます。
noteの後半には、MAGIシステムを応用して人格を変更した場合のパターンも公表。
意見の異なるAIがそれぞれの意見をまとめた結論を導き出せることがわかりました。
AIはいまだ人の仕事を奪うまではいかないと言われている一方で、拙いものの議論して結論を導き出せるのは、人間によほど近いところまで来ているように感じます。
同氏は同日中にMAGIシステムをさらに改良し、人格を3つから7つに増やしたパターンも実験、公表してくれています。
こうしたAIの技術がこれから世界にどう影響を与えるのか、まさか本当にエヴァの世界のように人間が意思決定をあおぐ存在になるのか、今後も目が離せません。
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