ここ最近はAIを使って遊ぶのにハマっています。
遊びながら学んだことを記録していいきます。
遊びながら参考にした資料なども紹介していきます。
深津式プロンプト・システムの存在を知ってから、ChatGPTに指示を出す際「あなたは〇〇です」と演じるべき役割を指定するようになりました。
これによって、AIが主力する内容の方向性を定めやすくなったと感じます。
ただ毎回違った答えを吐き出すChatGPTは、ロールを演じてもらう効果が本当にあるのか検証が難しいとも感じていました。
じゃあクセの強い小説や演劇をロールしてもらえば、効果検証しやすいんじゃないの?
ってのが今回の趣旨です。
早速チェックしてみましょう。
AIに「とんこつラーメンを食べた」を物語にしてもらう
お題は「とんこつラーメンを食べたらとてもおいしかった」のみ。
3パターンの役割を演じてもらい、創作してもらいました。
- シェイクスピアに影響を受けたエッセイスト
- SF小説が好きな小説家
- 古典落語に定評がある落語家
プロンプトの内容から全部公開していきます。
もしもAIがシェイクスピアに影響を受けていたら
まずはAIが得意そうな(学習しているデータが多そうな)題材を扱いたく、シェイクスピアにしてみました。
あなたはシェイクスピアをこよなく愛し、シェイクスピアの文体に限りなく似せた文体で身近な出来事を悲劇に変えるエッセイストです。次の出来事をエッセイにしてください。
【出来事】とんこつラーメンを食べたらとてもおいしかった。
我が身に降りかかった悲劇、それはとんこつラーメンを味わった時のことである。私は一人、路地裏にあるラーメン屋に入った。その屋台は小さく、煮干しの匂いがプンプンと漂っていた。私は、店主に「とんこつラーメンをお願いします」と注文した。
やがて、煮干しの香りが薄れ、とんこつラーメンの匂いが漂ってくると、私はひと口、そしてまた一口と、すすりながら食べ進めた。豚骨の味わいが舌に広がり、体の奥底に染み渡るような感覚に酔いしれていた。
しかしその時、悲劇が起こった。私が最後の一口を食べ終えた瞬間、突然、喉に違和感を覚えたのだ。咳き込むようにして喉を押さえたが、手には、小さな骨片があった。私は、唖然としていた。どうしてこんなことになるのだろうか。店主に確認をすると、彼は謝罪したものの、すぐに私を追い出した。
この出来事を振り返ると、私は自分の慢心が原因だと反省している。あまりにも美味しかったとんこつラーメンに心酔しすぎて、骨片など見えないものと思い込んでいた。しかし、今となっては、この悲劇的な体験が私にとって重要な教訓となった。美味しいものに酔いしれることは良いが、慎重さを忘れてはいけない。この悲劇を忘れず、私は今後も注意深く物事を見極めるように努めようと心に誓った。
店主に追い出されるところはシェクスピアっぽい?
演じようとする姿勢は見られたと感じます。
もしもAIがSF小説に影響を受けていたら
次に、ジャンル的な指定をできるか実験するため「SF小説」を指定しました。
あなたはフィリップ・K・ディックに強く影響を受けた小説家です。ジョージ・オーウェルやアーサー・C・クラークの描くディストピアも好んでいます。次の出来事を、あなたがこよなく愛するSF風にアレンジして1000文字程度でまとめてください。
【出来事】とんこつラーメンを食べたらとてもおいしかった。
未来の日本、2023年。人々は食べ物に困ることなく、常に満腹で生活していた。しかし、その裏には遺伝子組み換えや合成食品の使用があった。
ある日、主人公は「昔ながらのラーメン」を食べたいという思いに駆られ、とんこつラーメンを注文する。最初は期待していなかったが、スープを一口飲んだ瞬間、彼の人生は変わった。
そのラーメンは、彼が今まで食べた中で最高の味だった。スープには、濃厚な豚骨と鶏ガラの旨味が凝縮され、麺はモチモチとしていた。主人公は感動し、その味を忘れられなくなった。
しかし、彼の食への欲求は、やがて彼を追い詰めることになる。彼は、自分が食べたラーメンの製法を突き止めるため、日本中を旅することになる。そして、彼がたどり着いたのは、地下に隠された秘密のラーメン店だった。
その店の主人は、かつて有名だったラーメン店の店主であり、伝説のラーメンを作り出す技術を持っていた。主人公は、彼からその技術を学び、自分自身でラーメン店を開くことを決意する。
その後、主人公は世界中を旅し、最高のラーメンを作るために奮闘する。彼は、ラーメンを通じて人々を幸せにすることができることに気付き、自分の店で世界中の人々を笑顔にすることを誓うのだった。
面白くはないが雰囲気は出ている?
遺伝子組み換えや合成食品、地下、秘密などそれっぽいワードを選んでくれている気はします。
もしもAIが落語家だったら
最後に、ChatGPTが苦手そうなテーマもお願いしてみます。
あなたは日本の落語家です。古典落語の安定感に定評があります。次の出来事を落語風の物語にしてください。
【出来事】とんこつラーメンを食べたらとてもおいしかった。
ある日のこと、私たちは落語家仲間と一緒に、昼食にラーメン屋へやって来た。
店内には、豚骨スープの香ばしい匂いが漂っていた。私たちは、一人ずつ注文を取る店員さんに向かい、それぞれが好みのラーメンをオーダーした。
すると、出てきたラーメンはとても美味しそうな見た目で、私たちは舌鼓を打ちながら、スープを啜り、麺を啜り、豚肉を噛みしめた。
その味は、まさに絶品!豚骨の濃厚なコクと、麺のモチモチとした食感が絶妙にマッチしていた。私たちは、食べる手を止めることができず、最後の一滴まで完食してしまった。
その後、私たちはお腹いっぱいになり、大満足の表情で店を出た。このとんこつラーメンの味は、今まで食べたどのラーメンよりも美味しかったと思わずにはいられなかった。
これからも、このラーメン屋さんにはぜひとも足を運びたいと思った私たちであった。
やっぱり、落語らしさは出せていないですね。
おそらくAIの中に落語のデータが少ないのでしょう。
噺家の口調などは感じられず、ただおじさんが仲間と一緒にラーメン食べに行っておいしかった話になってしまいました。
実は以前ChatGPTに関西弁で話してもらうようにお願いした際も、こんな感じになっちゃったんですよね。
ChatGPTを使いこなしている人は、自分でデータを与えることもできるようなので、落語や関西弁など日本語のデータを与えてみる実験とかいつかやってみたいです。
画像生成AIを使ってみた
今回は学習内容をブログにまとめる気まんまんだったので、画像生成AIにも挑戦しました。
使ったツールや参考にしたサイト、入力したプロンプトを記録しておきます。
使用したツールは『DALL-E 2』
画像生成AIは、ChatGPTと同じOpenAI社が提供する『DALL·E 2』を使用しました。
ぶっちゃけ、妥協案です。
というのも本当は『Stable Diffusion』を使いたかったんですよ。
どうせだったら一番有名で自由度が高そうなツールを使いたいですからね。
甘くみていました。一番かんたんと言われる方法で使ってみたけれど、数回チャレンジしたらエラーが出て、自分ではもう回復できない状態になりました。
環境構築だとか勉強するのは面倒だったので、プロンプトを入力したらすぐに画像を吐き出してくれる『DALL-E 2』に切り替えた次第です。
しかし『DALL-E 2』だと出力する画像のサイズを変更できないのでしょうか?これがめんどうくさい。
今回のように学習日記を付ける際、サムネイルを毎回作るのは面倒なので、画像サイズを指定してAIに生成してほしいのですが…
これはまた次の機会ですね。
入力したプロンプトと参考にしたサイト
本ブログで使った挿絵はすべてAIで生成しています。
プロンプトの入力は、以下2つのサイトを参考にしました。
「◯◯風」のプロンプトの後に『DeepL』で翻訳した内容をつなげる感じです!
続けて、完成した画像とプロンプトを見ていきましょう。
“Oil painting of a painting of a Portraits of Shakespeare”
“Oil painting of a Shakespeare eating ramen”
“Oil painting of a humanoid robot eating ramen”
“Oil painting of a A secret store in an underground slum”
“Ukiyo-e painting of professional comic rakugo storyteller”
“Ukiyo-e painting of Packed ramen restaurant”
“Oil painting of a A Humanoid with face monitor”
“Highest image quality, photorealistic, Ramen”
無料素材を探すよりは楽しい作業です!
期待通りの絵を作ってもらえるわけではないので、Web記事のH2直下に貼るイメージ写真くらいの適当さで生成する方が良さそうです。
まとめ
『深津式プロンプト・システム』のようにChatGPTに役割を与えて演じてもらう方法は、十分なデータがあるなら有効に働きそうです。
一方で日本独自の文化や、専門性が高い領域には通常のChatGPTに演じ分けてもらうことは難しいのでしょう。
仮説として「自分で集めたデータをさらに食わせたら、出力制度もあがるんじゃね?」とは思いますが、ChatGPTにどうやってデータを食わせるのかは全然わかりません。
これが当面の課題ですね。
さらに画像生成AIは、出力する画像サイズを変えられないというめんどくささがあり、これもどうにかしたいポイント。
『DALL-E 2』で遊びながら『Stable Diffusion』で自由に画像を出力できるように勉強を続けようと思います。
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