SEOについて学び始めると、「リンクが大事だ」とよく耳にするでしょう。
「リンクが大事」なのは確かですが、なぜリンクが大事なのかを深く理解している人は少ないと感じます。
そこで今回は、リンクがどうして重要なのか、そしてGoogleに高く評価されるためにはどのようなリンクが必要かをわかりやすく解説します。
そもそもリンクとは何か?
リンクとは、ウェブページ同士を繋ぐ道筋です。
例えば、ブログ内の『こちらを参照』というテキストをクリックすると、別のページが開くのがリンクの役割です。
こうして、世界中のウェブサイトがクモの巣のようにリンクで繋がり、情報が網の目状に広がっています。
リンクの種類
リンクにはいくつかの種類があります。大きく分けると、以下の4種類に分類できます。
- 発リンク
これは、記事から他のページへ移動するリンクのことです。例えば、この記事にXの投稿へのリンクを貼る場合、発リンクになります。リンクをクリックするとこのページからXへと移動するからです。 - 被リンク
逆に、他のページからこの記事に向けられるリンクを「被リンク」と言います。例えば、SNSで記事がシェアされたり、他のメディアやブログで「参照元の記事はこちら」といった形でリンクが貼られる場合、それが被リンクです。
さらに、リンクは「内部リンク」と「外部リンク」に分けることができます。
- 内部リンク
同じドメイン内でリンクが貼られる場合を指します。例えば、このブログ内の別の記事にリンクする場合が内部リンクです。 - 外部リンク
他のサイトにリンクを貼る場合が外部リンクです。参考にしたアンケートや資料のページなど、外部サイトにリンクを貼る場合に該当します。
リンクのパターン
外部リンクや内部リンク、発リンクや被リンクを組み合わせることで、さまざまなリンクパターンが生まれます。
例えば、外部サイトからの被リンクや、内部の他の記事への発リンクなど、それぞれの組み合わせがSEOにおいて重要な役割を果たします。
リンクの種類 | 説明 |
---|---|
内部への発リンク | 同じドメイン内の他のページへのリンク |
内部からの被リンク | 同じドメイン内の他のページからこのページへのリンク |
外部への発リンク | 他のドメインのページへのリンク |
外部からの被リンク | 他のドメインのページからこのページへのリンク |
以上が、リンクについての基礎知識です。これらを理解することで、SEO対策におけるリンクの役割がより明確になるでしょう。
SEOのリンクの評価は学術論文を参考にしている
続いて、リンクとSEOの関係性について考えてみましょう。
ここからが本題です!
まず、Googleの立場になって想像してみてください。
あなたがもしGoogleで、世界中にある膨大な数のウェブサイトを整理し、ユーザーが求める最も適したサイトを表示しなければならないとしたら記事をどうランク付けしますか。
Googleの専門外の知識を含む数え切れないほどの情報の中で、それぞれのサイトが信頼できるかどうか、役に立つ情報が載っているかどうかをどのように評価するかが課題となります。
Googleの評価の仕方を紐解いていきましょう。
学術論文とリンクの関係
Googleがリンクを評価するのは、学術論文を参考にしていると言われています。
世の中には多くの学術論文が存在しますが、その中には信頼できる論文もあれば、誤っている可能性のあるものもあります。
ウェブの情報に、信頼できるもの、誤っている可能性があるものもあるのと、似た状態ですよね。
学者がある論文を信用するかどうか判断する際に注目するのは、その論文を「誰が発表したのか」と「どれだけ他の論文に引用されているか」です。
例えば、アインシュタインの相対性理論は非常に有名ですが、誰もが個人でその正しさを証明できるわけではありません。
しかし、彼の理論を基に多くの論文が発展し、引用されていることから、その信頼性は高いと評価されているのです。
Googleのリンク評価
Googleも同じ考え方を検索結果に応用しています。
多くのサイトで言及されている記事や、多くのメディアから引用されている情報は、信頼できるサイトである可能性が高いとみなされます。
このようにして、Googleは学術論文の引用のような形で「被リンク」を重要な評価基準の一つとして考慮しているのです。
リンクがSEOにおいて重要な役割を果たす理由が、ここにあります。
他のサイトから多くリンクされているという事実は、そのサイトが信頼されている証拠であり、それがGoogleの評価を上げる要因となるのです。
SEOで意味のあるリンク意味のないリンク
ここまでの説明を踏まえて、メディア運営においてリンクをどのように扱えば良いかを考えてみましょう。
まず、外部からリンクを集める手法が本当に信頼を得るためのものになっているかを再考する必要があります。
SEO業者の中には、お金を払えば大量のリンクを貼ってくれるサービスを提供しているところもあります。
しかし、こうした方法は、あたかもやらせで論文を大量に引用するような行為に近いものです。本当に信頼につながるかといえば、疑問が残ります。
例えば、無関係な通販サイトへのリンクや、無名のブログからのリンクを大量に集めても、SEO効果は薄いです。
このようなテクニックは、実際にはSEOの評価にはあまり影響を与えないでしょう。
一方で、業界の専門メディアや、信頼性のある大学や政府機関のサイトからのリンクは、Googleから高く評価されます。
このように、リンクの質こそが重要であり、単に数を増やすだけではなく、どれだけ信頼性の高いメディアやユーザーにリンクされているかを見極める必要があります。
発リンクと内部リンクを整理するところから始めよう
Googleに高く評価されるには被リンクが重要ですが、被リンクはそう簡単に集まるものではありません。
まずは、発リンクと内部リンクから整えていきましょう。
発リンクの考え方
先ほどの論文の例で考えると、たった一人の研究よりも、信頼できる論文を引用して新たな研究を行うほうが、より深い研究がされていそうだと感じるはずです。
同様にSEOにおいても、行政機関(厚生労働省や総務省など)のデータや、統計的な情報を引用して書かれた記事の方が信頼性が高くなります。
発リンクについては、関連記事『発リンクとは?内部リンク・外部リンクのSEO効果と3つのポイントを解説』で詳しく解説しています。
また、外部から引用して発リンクする際に守りたい引用のルールについては『他者の著作物は引用しても良い!守るべき5つのルールとその理由を解説』を参考にしてみてください!
内部リンクの考え方
発リンクは内部リンクと外部リンクの2種類があり、内部リンクを強化することで読者により体系的に情報を提供できるようになります。
関連性のある記事、あわせて読むことで読者の満足度がより高まる記事は内部リンクで繋いで、情報を強化していきましょう。
自分のサイト内で関連する記事をリンクすることで、単発の記事ではなくメディア全体として統一感があり、情報がしっかりと共有されている印象を与えることができます。
まとめ
SEOでは、単にリンクの数が多いかどうかだけでなく、どこからリンクされているか、そして自分自身がどのようにリンクを発信しているかをしっかりと考えることが、信頼性向上のための重要な要素となります。
Googleが評価しやすいよう、専門性の高い論文を書くように、メディアの信頼性を高めていきましょう。
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