Felo(フェロー)とは?日本発で話題のAI検索エンジンの機能・料金・注意点を解説

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ナマケモノ君
ナマケモノ君

AIで情報収集してみたいけれど、英語も苦手だし、普通の検索とどこが違うの?

チキン君
チキン君

そんな方におすすめしたいのが、東京のAIスタートアップが開発した国産AI検索エンジン「Felo(フェロー)」です。

Feloは、単なるウェブ検索機能だけにとどまらず、SNSや学術論文、PDFといった幅広いソースから必要な情報を集め、要点をまとめてくれます。

本記事では、そんなFeloの概要や特徴、料金プラン、実際に使ってみた感想をご紹介します。

Feloとは?日本発のAI検索エンジン

Feloは、東京発のAIスタートアップ「Sparticle株式会社 が2024年にリリースした日本発のAI検索エンジンです。

リリース後1か月で世界15万人以上のユーザーを獲得し、その後も急速に成長を遂げています。

大きな特徴は、多言語対応複数の検索ソースへの同時アクセス、そして大規模言語モデル(LLM)を活用した要約・生成機能です。

通常のウェブ検索のみならず、SNSや論文、PDFファイルなど多方面から必要な情報を収集し、文章やスライド、マインドマップの形でまとめてくれます。

加えて、日本語に特化した設計(主要メンバーが日本人)のため、英語を使わなくても海外の情報を翻訳&要約してくれるのが強みです。

2025年1月には「Felo 3.0」へアップデートされ、「検索エージェント」や「マイエージェント」といった次世代的な自動化機能が追加されました。

これらの機能により、市場分析・競合調査~資料作成までを自動化できるなど、ビジネスパーソンにも魅力的なプラットフォームへ進化しています。

チキンの使用感:検索×生成が楽しいけれど、情報ソースの信頼性には注意

最初に、筆者であるチキンが使ってみた印象をざっくりお伝えします。

チキン君
チキン君

結論から言えば「資料作成・情報整理ツールとして非常に頼もしいが、最終的な真偽チェックは必須」という印象。日本製AI検索エンジンとして、応援したくなるサービスです。

YouTubeでチェック

Feloを初めて使ったときを、YouTube動画で残しています。

検索結果は非常に速く、大量のソースを自動収集してくれる

たとえば「手帳市場の将来性を分析して」と指示した際に、複数のサイトやSNS情報を一気に取得し、業界トレンドなどを自動でまとめてくれました。

チキン君
チキン君

何十サイト分もの情報を取りに行って要点を整理してくれるので、ざっと市場リサーチしたいときには非常に便利です。

スライドやマインドマップ、文章化がワンクリックで完成

収集した情報を、そのままPowerPoint形式のプレゼン資料やマインドマップとして自動出力する機能が秀逸です。

さすがに最終的なクオリティは人間の手直しも必要ですが、それでも「構成の土台を自動で作ってくれる」のはかなり助かります。

スピーディーに形にできるので、ビジネスやレポート課題で重宝するでしょう。

検索結果の信頼性はチェック必須

便利な反面、検索結果に混ざるサイトの中にはあやしい情報や別のトピックが引っかかっていることもありました。

AIとWeb検索を組み合わせるがゆえに、情報が正確かどうかは最終的に自分で確認する必要があります。

ハルシネーションや誤引用が起こりうる点は、他の生成AIと同様に注意が必要です。

画面のUIはわかりやすく、広告なし

検索画面や出力結果のUIは広告が表示されず、ボタンもシンプルで見やすいです。

日本語のガイドが丁寧なので、AI初心者でも入りやすいインターフェースだと感じました。

無料版でも基本機能をそこそこ試せる

マインドマップやスライド生成、SNS検索など、初歩的な部分は無料プランでもじゅうぶんに楽しめます。

「プロフェッショナル検索」機能は1日5回までですが、使用頻度から見ると十分な回数だと思います。

Feloの主な機能7つとその特徴

Feloの主な機能は、次の7つです。

  • 多言語対応でバイリンガル検索
  • Web検索+SNS検索+学術論文検索
  • プレゼン資料の自動生成
  • マインドマップ機能
  • Felo Chat:画像生成や高度なLLMが利用可能
  • エージェント機能(Felo 3.0から追加)
  • 7. スマホアプリと「Feloボイス」

それぞれの特徴を、解説していきます。

1. 多言語対応でバイリンガル検索

日本語で質問しても、英語やその他言語の情報ソースを自動翻訳し、結果をまとめてくれます。

海外の最新ニュース・論文・SNS情報を調べたいけれど英語が苦手…という方でも、「言語の壁を感じないで検索ができる」のが強みです。

2. Web検索+SNS検索+学術論文検索

Feloの検索では、検索範囲を「Web」「SNS」「学術論文」「ドキュメント」などに切り替えられます

実際に試すと、SNS検索であればX(Twitter)やTikTok、Redditなどのソーシャルメディアの投稿が主にヒットし、リアルタイムなトレンドが拾いやすい印象でした。

「学術論文」フォーカスに切り替えると、2億4,500万以上とされる論文データベースから回答を要約してくれます。研究や専門的なリサーチにも活用可能です。

3. プレゼン資料の自動生成

集めた情報を数クリックでPowerPoint資料に変換できるのは、Feloの目玉機能の一つ。

  1. 検索またはチャットで情報を集める
  2. 「プレゼンテーションを生成」ボタンを押す
  3. テンプレートを選ぶと、短時間でスライドが完成

タイトルや内容を微調整すれば、そのままビジネスや学習発表で使えるレベルの資料が作れます。無料版でも利用できるので、ぜひ一度試してみると驚くはずです。

4. マインドマップ機能

検索結果やチャット内容をマインドマップ形式で表示してくれます。

複雑なトピックや関連キーワードが多いテーマでも、図解によって「全体の構造」「情報同士のつながり」が視覚的に確認できます。

マインドマップはPNG画像としてダウンロード可能。

Feloで作成した「ライターのチキン」についてのマインドマップ

ただし現状、AIが一括生成した後のノード編集(自分で追加・削除など)は難しいため、最終調整したい場合は外部ツールへ貼り付けるなど工夫が必要です。

5. Felo Chat:画像生成や高度なLLMが利用可能

検索画面下部の「Felo Chat」を使うと、ChatGPTやClaudeといった有料級のAIモデル(GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetなど) と対話できます。

また、AI画像生成メニューも用意されており、文章で「チキン頭のアメリカンヒーローが空を飛ぶ姿を描いて」と入力すれば、サクッと画像が得られます。

Feloで作成された画像

無料プランでの利用回数は制限されるものの、「ChatGPT PlusやClaudeなどに別途課金しなくても済む」という点は大きな魅力です。

6. エージェント機能(Felo 3.0から追加)

2025年1月のメジャーアップデートで加わった「検索エージェント」や「マイエージェント」は、特定領域に特化したAIがリサーチ~分析・レポート作成を自動化してくれる機能です。

たとえば「EC市場動向分析レポート」や「企業総合分析レポート」「マーケティングトレンド分析」など目的別のテンプレートが用意されており、これを選んで検索ワードを入力すれば、複数のサイトをクロスリサーチ→自動レポート生成まで一気通貫でやってくれます。

さらに、自分専用の検索プロセスを持つカスタムAI「マイエージェント」も作れるため、業界調査や市場分析を繰り返すビジネスパーソンには強力な味方になりそうです。

7. スマホアプリと「Feloボイス」

iOSアプリ版では、音声でAIとやりとりする「Feloボイス」 機能があり、文字入力不要でAIに質問し、対話できます。

スマホで手軽にリサーチしたいシーンに役立ちます。

今後のアップデートでAndroid向け等の拡充にも期待が寄せられています。

Feloとその他AI検索エンジンの比較

以前からPerplexityGensparkといったAI検索エンジンがあり、Feloもよく比較されます。

     FeloPerplexityGenspark
多言語対応あり(日本語に強い)限定的(英語中心)限定的(英語中心)
主な機能– PPT・マインドマップ自動生成
– SNS検索対応
– エージェント機能
– PDF/論文検索
– SNSは限定的
– 最新情報の取得
– AIコパイロット
– ブラウザ拡張
無料プランありありあり
ターゲットビジネス・研究・学生~幅広く一般ユーザー、研究者ビジネス、研究
それぞれの特徴
  • Feloはプレゼン資料やマインドマップ、SNS検索対応、多言語対応など作業効率を高める多彩な機能が強み。
  • Perplexityはリサーチに特化したシンプルな設計で英語圏向け。
  • Gensparkはブラウザ拡張やAIコパイロットが魅力。
チキン君
チキン君

日本語環境やビジネス現場で活かしたいのであれば、Feloのほうが機能面・言語サポート面で優位といえます。

Feloの料金プラン:無料と有料の違い

Feloには無料版(スタンダード)と有料版(Felo Search Pro)があります。

        無料版有料版(Pro)
月額0円2,099円/月(もしくは年額 20,998円)
AI検索無制限無制限
プロフェッショナル検索1日5回まで1日300回まで
高精度モデルの利用×GPT-4o / OpenAI o1 / Claude 3.5 などの利用が可能
マインドマップ/PPT〇(今後制限の可能性あり)〇(制限なし)

無料版であっても基本機能は試せるうえ、広告なしで使えます。

「より深い回答が得られるプロフェッショナル検索」は1日5回までしか使えないため、ビジネスでがっつり使う方や、高性能モデルを頻繁に動かしたい方には有料版がおすすめです。

Feloの使いどころ:市場分析、資料作成、研究、コンテンツ制作など

Feloの使い所をシーンごとにチェックしてみましょう。

ビジネス分析・マーケティング

「代理検索」で、市場動向分析レポートや企業総合分析レポートを自動生成すれば、下調べや資料作成が圧倒的に楽になります。複数ソースの情報を集約してくれるので、競合動向やマーケティング戦略に役立つでしょう。

学術・研究

論文検索フォーカスを使えば、海外論文を含め膨大な資料を要約表示できます。さらにそれをマインドマップ化することで、論文の関連性や構造を視覚的に捉えられるのが強みです。

コンテンツ・資料制作

ウェブ記事やセミナー用のスライド、ホワイトペーパーの草案などをサクッと作りたいときに便利。検索結果を眺めるだけでなく、1クリックでPPT生成→エクスポート→編集までシームレスに行えるため、短時間で“形のある資料”に仕上げられます。

日常の情報整理

何か雑多に調べたいことがあっても、まとめ結果をマインドマップにすれば要点を一目で把握できます。幅広いトピックに対応できるので、趣味や個人的な学習でも楽しめるでしょう。

使う上での注意点

  • ソースの信頼性確認は必須
    AIとWeb検索の組み合わせであるFeloは、参照するサイトの情報が正確かどうかまで100%保証はしていません。自動生成されたレポートやマインドマップの内容は、最終的にユーザー自身で裏付けをチェックすることが重要です。
  • プロフェッショナル検索の上限
    無料版は1日5回までしか深堀り検索ができません。何度も試行錯誤して資料を作りこむ場合は、有料版検討が無難です。
  • プライバシー配慮
    企業機密情報や個人情報をそのままAIに入力すると、学習データに取り込まれるリスクがあります。取り扱いデータの機密性には十分に注意しましょう。

まとめ:日本発のAI検索エンジンFeloは便利!注意点を押さえれば最強

Feloは、日本語で調べるだけで海外情報にもアクセスでき、かつプレゼン資料やマインドマップを瞬時に生成してくれる、非常に多機能なAI検索エンジンです。

さらに「検索エージェント」が実装されたことで、市場分析や投資調査のレポートまで、丸ごと一気にアウトプットできるのは圧巻の体験といえます。

実際に使ってみると、「AI+多ソース検索」ならではの収集力に驚く一方、信頼性の検証回答の方向性を都度修正してあげる必要も感じました。

しかし、それを加味しても、資料作りや学習、ビジネス調査にかかる手間を大幅に減らしてくれるツールとして、今後さらに注目度が上がっていくのではないでしょうか。

無料でも要点は十分試せるので、ぜひ一度Feloを触ってみて、「AIを使った次世代の情報収集・資料作成の便利さ」を体感してみることをおすすめします。

日本発スタートアップの意欲作として、これからもアップデートに期待したいサービスです。

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