Kindle出版って、何からはじめたらいいの?
書きたいことより「出版をしてみたい」という気持ちが前に出ちゃうことって、ありますよね。
ゴーストライターとして、依頼者にアドバイスしている内容を公開します!
本記事をよめば、必要な準備を整え、Kindle書籍を最後まで書き切れるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
【準備】Kindleで出版する本のコンセプトを決める
Kindle出版をビジネスに活かしたいのであれば、出版前の準備が重要です。
読者に満足してもらうためには、次の4つは事前におこないましょう。
- 読者の悩みを解決、あるいは願望を叶えるテーマを立てる
- 自分にとって印税以外のメリットを設計しておく
- 近いテーマの本は売れているか調査しておく
- 3人にユーザーインタビューをおこなう
それぞれの理由ややり方まで解説します。
1. 読者の悩みを解決、あるいは願望を叶えるテーマを立てる
出版されたKindle本で多くの人を喜ばせるには、自分の書きたい話よりも読者の読みたいテーマを書くべきです。
1冊の本をとおして読者の悩みをひとつ解決する。あるいは願望をひとつ叶えるテーマを選ぶとよいでしょう。
たとえば育児についての本を書きたい場合「0〜18才まで育てる育児の本」とすると、それぞれの読者が読みたいのは数ページにとどまるはずです。
お子さんの年齢が0才なら数年後の話なんて実感が湧きませんし、18才なら過ぎた悩みを掘り返しても仕方ないですよね。
逆に悩みを絞って「2歳児のイヤイヤ期を楽しく乗り越える本」とすれば、特定の読者の具体的な悩みを解決できるでしょう。
たった1つの悩みや願望にフォーカスすると、書き手としても詳細まで書き込めますし、読者からみても「今の私にぴったり!」と感じてもらえます。
書きたいことを中心に書いちゃいけないの?
趣味として出版するなら自由に書いてOK!ただビジネスとしての出版なら、読者主体でテーマを決めるのがセオリーだよ
自由に内容を書けるのはKindle出版のメリットでもあります。
どんなテーマを書くのも自由ですが、読者主体のテーマがあると書きやすくなるのでおすすめです。
自身の商品をもっているなら、商品で解決できる読者の悩みや願望を1つ決め、その解決をテーマにするとよいでしょう。
自分にとって印税以外のメリットを設計しておく
Kindle出版に初挑戦するなら、印税以外のメリットを考えておくことをおすすめします。
印税だけを目的にすると割りに合わないケースが多いからです。
たとえば本が1冊売れるごとにあなたに500円の印税が入るとしましょう。
その場合100冊売れても5万円、ひとり何冊も買う人は居ないので、数百人のお客様を集めてやっと数万円しか印税はありません。
印税が数万円って、Kindle出版って夢がないんだね
印税だけを目的にするとつらくなるかも…、印税以外の利益の出し方は事前にチェックしておきたいね
印税は副次的な報酬ととらえ、メインの目的は別に用意しておくことをおすすめします。
印税以外の目的の見つけた方については、関連記事「個人でKindle出版しても売れない!?印税以外で利益を出す5つの方法」で解説しています。こちらも合わせてご覧ください。
似たテーマの本は売れているか調査しておく
これから書く予定の書籍がより読者のためになるように、すでに売れている本を調査しておくことをおすすめします。
出版予定の本と似たテーマの本をKindleで検索してみて、レビューの数が多い本をチェックするとよいでしょう。
Kindle Unlimited 対象の本があるなら、ダウンロードして読んでみてもいいかもしれません。
ポピュラー・ハイライトの機能を使えば、多くの人がハイライトした文章が一覧になり、どんな情報にニーズがあるのか一目瞭然です。
これから書く本のニーズを調査していると、執筆時の迷いが減ります。
売れている人の本をパクるの!?
内容をパクるんじゃなくて、読者と同じ体験をするイメージだよ。読者としてよかった点は、書籍に反映するんだ!
売れている本からヒントを得て、あなたの体験を加えたオリジナル情報をついかすればよりよい本に仕上がります。
3人にユーザーインタビューをおこなう
本格的にKindleの執筆が始まったら、原稿の内容が読者に受け入れられるか、著者は何度も不安になります。
喜んでもらえるかわからない原稿を書き続けるのは、とても大変です。
最後まで迷いなく執筆するには、本の内容を実際に人に話してみて、喜ばれるかどうか確認してみるとよいでしょう。
たとえば私が「Kindle出版のやり方」を1冊の本にするなら、Kindle出版に挑戦したい人を募集して、手順を伝えながら悩みを聞いてみます。
インタビューの人数は3人がベスト。3人が共通してつまずくポイントがあるなら、もっと多くの読者がつまづく可能性が高いです。
インタビュー中に聞けた相手の悩みや、ポロっと口をついて出た不安などに答える内容を本に盛り込みましょう。
たった3名へのインタビューが、その後のクオリティを大きく左右します。
人数は多ければ多い方がいいの?
悩みのポイントって共通しているから、あまり大人数にしても意味ないかな。実際に3人に聞けばだいたいわかるはずだよ。
現在まさに悩んでいる人のリアルな声は、ひとりで原稿を書いていても見つけにくいものです。
執筆前に実際に聞いてしまうことで、自信をもって原稿を最後まで書き上げられるでしょう。
【執筆】Kindle出版に向けて構成と執筆を進める
テーマやニーズの調査ができたら、出版に向けてKindleの内容を描き始めましょう。
ここでは、構成と本文を書くコツを3つのポイントに絞ってご紹介します。
- 4つの学習タイプを意識して構成を作る
- モレなく、ダブりなく情報を伝える構成にする
- 本文は1.5万文字〜2万文字がベスト
それぞれの詳細まで解説します。
1. 4つの学習タイプを意識して構成を作る
書籍を書きはじめる前に、読者に過不足なく情報を伝える構成をガッツリ組みましょう。
構成とは「どんな情報を、どの順番で伝えるか」を決めること。本の目次を決めるのと同義と思って大丈夫です。
構成を作る際は、読者の疑問にすべて答えられているかをチェックする目線が大切。そのとき使いやすいのが4つの学習タイプとよばれるフレームワークです。
4つの学習タイプとは、知らない情報を知ったときに人の頭にうかぶ疑問をあらわします。
- なぜタイプ
- なにタイプ
- どうやってタイプ
- いますぐタイプ
たとえば僕が「4つの学習タイプを使って構成を作りましょう」と伝えた際、読者それぞれの脳内で次の質問が浮かんでいるはずです。
- なぜ4つの学習タイプを使うの?
- 4つの学習タイプってなに?
- どうやったら4つの学習タイプを活かせるの?
- 今すぐ使えるテンプレートがあればちょうだい!
上記4つの疑問それぞれにしっかり答える内容を書けば、ほとんどの人の疑問は解決されます。
試しに、4つの学習タイプについての電子書籍を発売すると仮定した、章構成を考えてみましょう。
第一章:4つの学習タイプを使う重大な理由
第二章:4つの学習タイプそれぞれの特徴
第三章:4つの学習タイプへの答えかた
第四章:4つの学習タイプを一瞬で身につける方法
各章のタイトルしか書いていませんが、それぞれの章でどんな疑問が解決するかわかり、1冊をとおして濃ゆい情報が得られそうに感じませんか?
読者が疑問に思いやすいポイントは、先人たちが研究し尽くしてくれています。
優秀なフレームワークを取り入れて、より多くの読者の疑問を解決しましょう。
4つの学習タイプについてのさらに詳しい解説は、関連記事を参考にしてみてください。
2. モレなく、ダブりなく情報を伝える構成にする
2万文字近く文章を書くと、伝えるべきことを書き忘れるモレや、何度も似た話をしてしまうダブりが発生しやすくなります。
必要な情報をモレなくダブりなく伝える。それはプロでも気を抜けば間違えるほど難しいポイントです。
しかし本の内容を書き始める前にじっくりと構成を練れば、似た話はまとめ、情報不足には事前に気づけるようになります。
マインドマップツールなどを使うと、構成の要素をまとめるにも追記するにも便利です。
パソコンのツールが苦手な方は、本に書きたい要素をひとつひとつふせんに書き出し、並べ替えてみても良いでしょう。
忙しい現代人は、ムダな文章を読みたくありません。
モレなくダブりなく、スッキリと読みやすい構成が重要です。
3. 本文は1.5万文字〜2万文字がベスト
Kindle出版の本文は、1.5〜2万文字でたったひとつの悩みを解決するくらいがちょうどよい長さです。
1万文字以下だと、ブログ記事と大差ない情報量になりかねませんし、数万文字になると、書き手としても技量が試される文量になってきます。
1.5〜2万文字は、1時間のスピーチと同程度の情報量です。
お客様から悩み相談を受けたとき、1時間で解決できるような内容なら、電子書籍のテーマとして程よい題材かもしれません。
あっさりし過ぎず、だらけ過ぎず、適度な情報ボリュームを意識しましょう。
読みやすい文章を書くには、PREP法を使うとよいでしょう。関連記事『【テンプレート付き】PREP法とは?具体例や5つのメリットを徹底解説』にて詳しく解説しています。
【まとめ】Kindle出版をゼロから始めるなら準備が大切
Kindle出版を目指す人が10人いたとしたら、最後まで原稿を書き上げられるのは1人か2人でしょう。
その原因は、途中で自信をなくしてしまったり、テーマが見つからないまま時間だけが過ぎてしまったりとさまざま。
いずれにせよ特効薬は、本を書き始める前に読者と会話してしまうことです。
次のリサーチが、あなたに自信を与えてくれるでしょう。
- 自分の商品で解決できる悩みや願望をテーマにする
- 3人にインタビューする
- 売れている本を読んで、良い内容を取り入れる
およそ1時間の会話で解決できるような小さな悩みでいいので、着実に解決策を提供して、喜ばれる本を完成させてください。
コメント