PREPという文章法をおすすめされたけれど、いまいちピンと来ない…
初心者におすすめされやすいPREP法は、プロのライターも使う優秀なフレームワークです。
一方で書き方やコツがあるのも事実で、なんとなくマネするだけでは薄っぺらい文章になってしまいます。
そこで本記事では、文章を書いてお金をもらっている筆者が、PREP法の書き方やコツを解説します。
本記事を読んで実践すれば、読者から「読みやすい!」と評価される文章が書けます。
記事の最後にテンプレートも用意しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
PREP法とは?
PREP法とは、説明やプレゼンに適した文章作成のフレームワークです。
結論(Point)▶︎根拠(Reason)▶︎具体例(Exanple)▶︎結論(Point)の順番で書くだけで、伝わりやすい文章に仕上がります。
ビジネスシーンを中心に、要点を簡潔に伝える方法として広く活用されており、最初に学ぶべき文章の型としても有名です。
PREP法の具体例
実際にPREP法で書かれた文章を、確認してみましょう。
結論(Point)
ライティングを始めるなら、フレームワークを使うことをおすすめします。
根拠(Reason)
売るための文章も、伝えるための文章も、先人が体系化してくれているからです。
具体例(Example)
たとえば、テレビショッピングなどのセールスは、PASONAの法則をもとに構成されています。
ほかにも、Web上で見かける記事にはPREP法が活用されているケースも多いです。
結論(Point)
フレームワークを使い分けて、10倍伝わる文章を完成させましょう。
PREP法がよく使われるシーン
PREP法は、ビジネスやブログなど、短時間で情報を伝えたいシーンでよく使われます。
人の集中力が最も高いのは、開始から30秒間だけであり、その間に結論を伝え、集中力を持続させながら話すという、短期決戦のスタイルです。
具体的なシチュエーションを、4つほど紹介します。
- ブログの記事
- 商談でのプレゼン
- 上司への報告
- 就活の面接
じっくり話をする場ではなく、忙しい相手にスパッと伝えることに特化した型です。
SEO集客を目的としたブログ記事の作成でも、PREP法は活躍します。詳しくは関連記事『SEO記事本文の書き方5つのコツ!プロのライターがポイントを解説』をご覧ください。
PREP法を使う5つのメリット
PREP法の人気が高いのには理由があります。
とくに効果が大きいメリットは、次の5つです。
- シンプルでわかりやすい文になる
- 結論のおかげで話の筋道が通る
- 根拠のある文章で説得力が増す
- 具体例を添えてオリジナリティが増す
- 迷わずに文章が書けるようになる
それぞれの詳細まで、確認していきましょう。
1. シンプルで伝わりやすい文になる
PREP法を使う最大のメリットは、シンプルさと伝わりやすさです。
結論・根拠・具体例・結論の4文で完成するため、文才もセンスも必要ありません。
型の通りに材料を集めて並べれば、伝わる文章が完成します。
シンプルすぎてちょっと不安、もっと詳しく解説した方がいいんじゃない?
余計な解説を足しちゃうのは初心者にありがちなミスだよ、型通り書けば十分伝わるから安心して!
伝えたいことをひとつに絞り、型通りに書けばスパッと伝わる文章が完成します。
2. 結論のおかげで話の筋道が通る
PREP方は結論から書き始めるため、話に筋道が通り、流れるように読める文章が書けます。
人間は無意識に、先を予想しながら文章を読んでいるからです。
たとえば日常の会話で「お腹空いてる?」と聞かれたら、ご飯に誘われるのかなと予想しながら、会話を進めるでしょう。
はじめに結論をバシッと伝えれば、読者はその先の内容を予想しながら読めるため、無意識レベルで内容をスラスラと受け取ってくれます。
結論を知ったら、続きを読む必要はなくなるんじゃない?
結論を知ると次に理由が知りたくなる、さらに具体例も気になってくる、人の好奇心は尽きないんだよ!
読者の受け入れ態勢を作れるのは、PREP法の大きなメリットです。
3. 根拠のある文章で説得力が増す
PREP方は主張に対する根拠も伝えるため、説得力が増します。
個人の感想よりも、根拠のある文章の方が説得力があるのは言うまでもないでしょう。
たとえば、おすすめの商品について個人の意見を書くより、Amazonの評価を載せる方が、根拠がある分説得力があります。
「それってあなたの感想ですよね?」で終わらせないってことね。
まさに!「データあるんですか?」と聞かれる前提で根拠を用意しておこう!
PREP方を使えば、疑い深い読者も納得せざるを得ない内容に仕上がります。
4. 具体例を添えてオリジナリティが増す
PREP方を使った文章で一番オリジナリティが出るのは、具体例(Example)の項目でしょう。
根拠については客観的なデータが求められますが、具体例については筆者の経験や専門知識など、ここでしか聞けない情報の方が喜ばれるからです。
たとえば、PREP方メリットをセミナーの講師が解説するならば、具体例に上げられるのはセミナーでの事例になるでしょう。
ただの画一的な文章じゃなくて、自分らしさも出せるんだね。
専門家であるほど、説得力のある具体例を上げられるよ!
主張や根拠だけを淡々と並べるのではなく、あなた自身の強みを活かして、他にはない説得力を出せるのは、PREP法のメリットです。
5. 迷わずに文章が書けるようになる
PREP法をマスターすれば、文章を迷わず一気に書けるようになります。
書くべきことが明確になるからです。
読者のためを思って文章を書き足すよりも、型にそって書いた方がスピーディーですし、意味も伝わりやすくなります。
文章を書きながらアレコレ考えてしまう人にとって、迷わずにかけるのは大きなメリットになるでしょう。
PREPそれぞれの書き方
PREP法を使った文章の書き方を解説します。
それぞれのパートで気をつけるポイントは、次の4つです。
- 結論(Point)をいきなり書く
- 根拠(Reason)は第三者の力を借りる
- 具体例(Exanple)は切り口に合わせて書く
- 結論(Point)で背中を押す
それぞれの詳細を、掘り下げていきます。
1. 結論(Point)をいきなり書く
一行目では、結論をズバッと言い切りましょう。
だらだらと前置きを書いても、読み飛ばされてしまうからです。
次の2つの文を見比べてみてください。
最初に結論を言い切ると、文章の勢いも増して、読み進めてもらいやすくなります。
2. 根拠(Reason)は第三者の力を借りる
結論を下支えする根拠は、第三者の力を借りて客観的なデータを用意しましょう。
権威ある人物・団体の意見や、一般調査のアンケートなどはかなり効果が高いです。
自分の主張をより説得力があるものにするため、次のような情報を調査してストックしておくことをおすすめします。
- 公共機関の情報
- お客様からの口コミ
- 偉人や有名人の名言
- 専門書に掲載されている情報
- アンケートなどの調査データ
筆者独自の意見ではなく、より多くの人に納得されているという根拠を示しましょう。
ネットで公開する記事で第三者の力を借りる際は、著作権を侵害しないように正しい引用ルールを守る必要があります。
トラブルを起こさないための引用ルールについては、関連記事『他者の著作物は引用しても良い!守るべき5つのルールとその理由を解説』をご覧ください。
3. 具体例(Exanple)は切り口に合わせて書く
テーマの切り口に合わせて、具体例を使い分けましょう。
切り口や読者に合わせなければ、具体例は的外れになるからです。
たとえば本記事のテーマは、PREP法を使って文章を書く方法です。そこに以下の例があると、どう感じるでしょうか。
PREP法で文章を書くというテーマの切り口に対して、面接という具体例は違和感しかありません。
テーマの切り口に合わせて、具体例を使い分けましょう。
4. 結論(Point)で背中を押す
PREP法では、最初と最後に2回結論を言います。2回目の結論では背中を押してあげましょう。
事実だけを淡々と伝えるより、そっと行動を促す方が読者の体験が充実するからです。
たとえば「PREP法はいいフレームワークです」という結論の文章を書くなら「PREP法という優秀なフレームワークで文章を書いてみましょう」と締めくくります。
読んで、納得して、行動する、そのすべての段階を助けてあげるよう工夫するのが大事です。
PREP法を活用する3つのコツ
PREP方を使いこなすにはコツがあります。
とくに意識しておきたいのは、次の3つです。
- それぞれのパートは短くまとめる
- 余計なことは書き足さない
- 長文はPREPを積み重ねて書く
それぞれ理由まで解説します。
1. それぞれのパートは短くまとめる
PREP法は、短く簡潔に伝えるビジネスシーンで生まれた文章の型です。
結論・根拠・具体例それぞれ、短く伝える方が効果を発揮します。
明確な基準はありませんが、1文60文字前後で十分でしょう。
少ない文章量で、要点だけバシッと伝えるのがコツです。
2. 余計なことは書き足さない
PREP法に、必要以上の情報は書き足さない方がよいです。
自己判断で情報を追記すると型が崩れて、言いたいことがわからない文章になってしまいます。
別の意見について触れたくなったり、途中で書きたいことを思いついたりしても、最初の結論からズレてしまうなら書かない勇気が必要です。
余計なことは書き足さず、型を信じて書き切りましょう。
余計なことを書いていないかチェックするには「伝えたいこと」ではなく「解決したい悩み」にフォーカスしているかを意識するとよいでしょう。
読者に必要な情報だけをズバッと伝える方法は、関連記事『ブログの内容は「伝えたいこと」ではなく「解決したい悩み」で取捨選択せよ!』にて解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
3. 長文はPREPを積み重ねて書く
PREP法をマスターすれば、数万字の長文も書けるようになります。
長文は目次を先に作って、見出しごとにPREP法で書けば、短い文章を積み重ねて大ボリュームにできるからです。
たとえば「読書をするべき5つの理由」というテーマなら、理由それぞれをPREPで書くことができます。
さらに「読書をよりよい体験にする5つのコツ」と文章を足せば、コンテンツの量は厚みを増していくでしょう。
長文を書くなら、PREP法を積み重ねるのがコツです。
3ステップで完成するPREP法のテンプレート
最後に、PREP法で文章を書くテンプレートをご紹介します。
テンプレートの穴埋めをする
接続詞を削る
文章を読み直して整える
たった3ステップで完成するので、ぜひ試してみてください。
1. テンプレートの穴埋めをする
まずは伝えたいテーマを決めて、以下4文を穴埋めします。
【結論から言えば】〜〜です。
【なぜなら】〜〜だからです。
たとえば、〜〜などがあります。
【要するに】〜〜です。
例として「文章力が上がると、YouTubeの投稿も上手になる」という主張を、PREP法のテンプレードで解説してみます。
【結論から言えば】文章力が上がると、YouTubeの投稿も上手になります。
【なぜなら】いいYouTube動画にはいい台本があり、台本は文章で書かれているからです。
たとえば、専門知識やビジネスの事例を解説する際、台本があれば伝え漏れを防げます。
【要するに】動画であっても、何かを伝えようとすれば文章力が必要になるのです。
穴埋めをすれば、自然とPREPの型で説明が完成します。
2. 接続詞を削る
次に、【】で括られた接続詞を削ります。
接続詞を削ってしまっても内容が伝わるケースは多く、文章がスリムになるのです。
文章力が上がると、YouTubeの投稿も上手になります。
いいYouTube動画にはいい台本があり、台本は文章で書かれているからです。
たとえば、専門知識やビジネスの事例を解説する際、台本があれば伝え漏れを防げます。
動画であっても、何かを伝えようとすれば文章力が必要になるのです。
不要な言葉を削って、スラスラと読みやすい文章にしていきます。
3. 文章を読み直して整える
最後に、文章を読み直して表現を改善します。
文章力が上がると、YouTubeなどの動画投稿も上手になります。
いいYouTube動画にはいい台本があり、台本は文章で書かれているからです。
たとえば、自分が知っている専門知識や、業界の歴史を解説する際、台本があれば伝え漏れを防げます。
動画であっても、何かを伝えようとすれば文章力が必要になるのです。
冒頭から読み直して、足りない情報を保管し、文章のリズムを整えれば完成です。
PREP法のよくある質問
ここでは、PREP法のよくある質問をご紹介します。
PREP法のメリットは、次の5つです。
- シンプルでわかりやすい文になる
- 結論のおかげで話の筋道が通る
- 根拠のある文章で説得力が増す
- 具体例を添えてオリジナリティが増す
- 迷わずに文章が書けるようになる
PREP法がおすすめされるのは、短時間で要点を伝えられるからです。
ビジネスシーンで活用されており、上司への報告やプレゼンでも使われます。
本記事では、忙しい読者に簡潔に情報を伝える方法として、PREP法をおすすめしています。
下記4項目の頭文字をとってPREPとなります。
- Point(結論)
- Reason(根拠)
- Exanple(具体例)
- Point(結論)
【まとめ】PREP法を使えば、10倍伝わる文章になる
PREP法は、初心者でも使いやすい優秀なフレームワークです。
むずかしい知識をわかりやすく解説する際に、とくに力を発揮します。
シンプルな構造を活かして、余計なことは書かず、何層にも積み重ねて情報の厚みを出していきましょう。
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