セールスライターとしてお仕事を受けていると、一度は自社でキャッチコピーを考えてみたものの、なんだかしっくりこなかったという理由でご依頼を受けるケースがあります。
商品の魅力を伝えようとしても、なかなかいい言葉って見つからないものですよね。
言葉をこねくり回していると大袈裟になりすぎたり、なんだか陳腐に見えたり…
そこで本記事では、言葉に注目するのではなく、決まった構文で文を書くだけで簡単にキャッチコピーを作る方法をご紹介します。
お客様に商品の魅力が十分に伝わるキャッチコピーを作りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
王道の型「誰が・どうなる・なにによって」構文
商品の魅力をお客様にダイレクトに伝えるキャッチコピーは、「誰が」「どうなる」「なにによって」をそれぞれ1行で書くだけで完成します。
この構文は、現在のお客様が商品を購入したらどんな未来が待っているのか、それを端的に表しています。
具体例をいくつかあげてみます。
- 未経験から3ヶ月で月30万円稼げるスキルが身に付くデザインスクール
- 業務上の膨大なタスクを1つのツールで一元管理できるツール連携システム
- 企業の炎上リスクを数値化することで未然に防ぐ炎上対策プログラム
それぞれ「だれが」「どうなる」「なにによって」を組み合わせるだけで作られたコピーです。
「誰が・どうなる・何によって」構文コピーの作り方
言葉の通り「誰が・どうなる・何によって」を書くだけのコピーですが、より魅力的に見せるポイントもあります。
それぞれ簡単に解説します。
「誰が」はお客様の痛みや不安を明確にする
情報が溢れかえっている現代の社会では、自分に関係のない情報は目を止めてもらえません。
商品の魅力を語り始める前に、そこのあなたに言っているんですよ!と呼び止めなければいけないのです。
たとえばあなたが「資格取得のための動画講義」を販売したいなら「独学で3年連続で落ちた人でも」や「2週間前から慌てて学ぶ人でも」など。
内心焦っていたり、私はダメかもしれないと思っているターゲットが、ドキッとするくらいピシャリと言い当てると効果が高まります。
「どうなる」は未来のワクワクを想像させる
お客様はどこまでも自分のことしか考えていません。ですから、商品の魅力を伝えたい時は商品そのものの話ではなく、商品を購入した後の未来を想像させる方が効果的です。
あなたの商品やサービスは、お客様の課題を解決したり、願望を叶えるためにあるはずです。その未来を言語化しましょう。
商品を使っているシーンではなく、その先に得たい未来を描くのがポイント!
試しに、オウンドメディア運用代行業者の文言を2パターン考えてみました。どちらを魅力的に感じるでしょうか?
- 安定して更新されるメディアができる
- ファンが読みに来てくれるメディアができる
2番目の方が魅力的に感じませんか?
実際のサービスの内容はメディアの更新なので、1番の方が正しくサービス内容を説明できています。
2番のファンについては、サービス内容そのものではなく結果としてあとからついてくるものですし、約束できることでもありません。
それでも、人はワクワクする未来の方に反応してしまうのです。
「何によって」で商品のメリットを端的に説明する
3行目でようやく商品の説明をします。
ただしここでも長々と語るのはNG。直前の文で描いたお客様の嬉しい未来に直結するメリットを端的に書くようにしましょう。
たとえば、『忙しい人でも資格取得できる』という未来を見せたなら『1講義10分!スキマ学習動画』などがよいでしょう。
読者は「だれが」と「どうなる」の2行までで、自分の現状と理想の未来を想像していますから、メリットに納得感があれば興味を持ってくれるのです。
まとめ:読み手に寄り添い、最後に商品の提案を!
「誰が・どうなる・何によって」コピーのポイントは、読み手であるお客様ご自身に焦点を当て、商品は脇役に徹することです。
売り手である我々は、どうしても商品の差別化や独自性をアピールしたくなるもの。
その気持ちをグッと抑えて、お客様中心に語ることができれば売れるコピーになります。
お客様中心で語ることを自然と実現するために「誰が・どうなる・何によって」構文をぜひ試してみてください!
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