OpenAIのChatGPTを使用したロボット「Figure 01」Figure社が公開した動画に感動の声

image of figure 01 AI
画像引用:Figure
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3月14日、アメリカのロボティクスのスタートアップ企業 Figure が「OpenAI社のChatGPTを使用したロボットFigure 01」のデモ動画を公開しました。

Xを中心としたSNSでは、会話をしながら指示されたタスクを実行するロボットに「すごすぎてポカーンとしてしまった」「これが本当ならすごいな」など感動する人が増えています。

ロボティクスのスタートアップFirure社とは?

ロボットを開発したFigure は”Expand human capabilities through advanced AI.”(高度なAIによって人間の能力を拡張する)をミッションに掲げ、20年前からロボット事業を手掛ける企業です。

Figure社が開発を進めているFigure01は、今年(2024年)の1月に「人間の指示を受けてコーヒーを淹れるロボット」としても話題になりました。

プログラミングされたタスクを単純に実行しているわけではなく、自身のミスから学ぶことができ、デモ動画の後半で、カプセルのセッティング方法を学習している様子が見られます。

こうした実績から同社は、自動車メーカーのBMW社とも商業契約を締結。また3月にはMicrosoftやOpenAI、Nvidiaなど複数の企業から6億7500万ドル(約1000億円)の資金を調達しています。

OpenAI社のロボティクス事業

GPT や Dall-E、最近では Sora などの生成系AIが印象的なOpenAI社ですが、実は過去にロボティクスの事業部も存在し、実績も残しています。

特に2019年10月に発表された”ルービックキューブを揃えるロボット”は、人間よりも器用にさえ見えます。

ところが滑らかに見える動画の動きの裏では多くの失敗があるのも当然で、学習に必要としたシミュレーションの時間は1万時間を超え、とても実用的とは言えないレベルだそうです。

それから2年後の2021年には、OpenAI社のロボット事業部はひっそりと撤退していたことが明らかになります。

撤退の理由は、同社がミッションとして掲げる「人類にとって有益で安全なAGIの実現」のためには、ロボットの開発は遠回りになってしまうこと、未来への期待度に対して資金繰りが困難な事業であることなどが挙げられたそうです。

しかし、「AGIをつくるという観点からみると、実はいくつかの要素が欠けていた」(Zaremba氏)という。言語処理モデルで画期的な成果を上げた効果的なデータが、ロボット工学では「存在しなかった」というのだ。

OpenAIがロボットから撤退 AGIへの遠い道のり

このように、一度ロボット事業から撤退したOpenAI社ですが、今回話題になったFigure社や、ノルウェーの人工ロボットメーカー 1X社へ資金提供するなど、ロボット事業への投資に積極的な様子が見られます。

GPTをはじめとするOpenAI社の生成AIは、ロボットと再開し、どのように進化していくのでしょうか。

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