オウンドメディアのテーマ選定は書籍の目次を参考にするのもアリ!

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オウンドメディアの運営支援をしていると、メディア設計や記事のテーマ選びについてよく相談を受けます。

チキン君
チキン君

オウンドメディアを始めたいけれど何から手をつければ良いのか、と迷っている方は多いようですね。

そこでこの記事では、単なるSEO対策ではなく、読者に愛されるメディアを作るための具体的な方法をご紹介します。

オウンドメディアが、あなたのビジネスにとって強力な情報発信ツールとなるよう、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。

オウンドメディアとSEOは相性の良し悪しがある

実際に挑戦してみた方はお気づきかもしれませんが、検索ボリュームを中心に考えたメディア設計は、企業のオウンドメディアと必ずしも相性が良いとは限りません。

なぜなら、人は商品やサービスを検索をする際、ネガティブなレビューを求めたり、複数のサービスを比較したりする傾向があるからです。

検索ユーザーの求める記事を書こうとすれば、自社と他社のサービスの比較や、ネガティブな口コミやデメリットなど、企業側としては載せたくない情報をどうするか、頭を悩ませることになります。

チキン君
チキン君

かといって自社の商品の良い点しか書かないメディアは、今どき信用してもらえないのです。

このように、オウンドメディアの設計をSEO中心で考えると、企業が発信したい内容と検索ユーザーのニーズが、必ずしも一致しない状況が生じることがあります。

そこで私が提案したいのは、Google検索からお客様がメディアにたどり着くことだけを前提にするのではなく、検索やSNSをきっかけにメディアの存在を知ってもらい、その後メディア自体を好きになってもらうというアプローチです。

メディア全体が、お客様の問題解決をサポートする「書籍」のような存在になることが理想とします。

ここからは、「書籍」としてメディアを育てる方法について簡単にご紹介します。

書籍の「目次」をそのままメディアの記事にしていく

オウンドメディアを「書籍のように作る」と言っても、書籍のように10万文字の長い記事を書くという意味ではありません。

イメージとしては、書籍の目次がそのままメディアの各記事タイトルになり、それぞれの記事を作っていくという形です。

チキン君
チキン君

多くのビジネス書籍には、目次の流れにある程度の共通点があります。

例えば、第1章では基本的な情報が提示されます。

オウンドメディアの育て方に関する書籍であれば、「そもそもオウンドメディアとは何か」「なぜ注目されているのか」といった基礎的な内容が書かれているでしょう。

次に第2章では、オウンドメディアを成功させるとどのような未来が得られるかを描き、第3章からは具体的なノウハウ解説が始まります。

例えば、メディアの企画立案、記事の書き方、編集担当者の割り振り、外注の方法など、実践的なノウハウが紹介されます。第4章や第5章とそのノウハウは続きます。

その後、第7章や第8章あたりで、反論や個別の問題への対処法が紹介されます。

例えば「書き続けられなくなった時どうするか」「広告かオウンドメディアかで迷った時の優先順位」「一度書くのをやめたオウンドメディアは新しく作り直すべきか」などです。

この流れにより、読者は第1章で前提知識を得て、第2章で未来を想像し、第3章以降で具体的なノウハウを学び、最終的に行動を起こすまでのセットが完成するのです。

書籍ではこの流れが1冊で8万〜10万文字程度にまとめられますが、ウェブメディアではこれを2,000〜5,000文字の記事に分割し、50〜100本の記事として公開します。

そして、それらの記事をカテゴリに分けていくことで、充実したメディアが育っていきます。

最終的に、このメディアを訪れることで、最初から最後までオウンドメディアについて理解できるという信頼関係が築かれれば、ユーザーはGoogle検索に頼らず、直接このメディアを目的に訪れるようになるはずです。

これが、書籍のようにオウンドメディアを育てる戦略です。

書籍のように記事を企画する具体例

第一章は、そもそもの話や誤解を解く話

書籍の第1章は、基本的な知識や誤解を解く内容から始まります。これをあなたのオウンドメディアにも応用しましょう。

チキン君
チキン君

あなたが取り扱う商品やサービスについて、基礎的な情報やよくある誤解を解く内容を書くのが効果的です。

難しく考える必要はありません。商品を購入するお客様と直接話をしているときのことを思い出してください。

お客様と接していると、よく聞かれる質問や、誤解を解くために何度も説明しなければならないことがあるはずです。それをそのまま記事にしてしまえば良いのです。

例えば整体院の場合、整形外科との違いや、体全体のバランスについての説明は、患者様に必要な知識として伝えることになるでしょう。これが、第1章にあたる内容になります。

基本情報のテーマの例
  • そもそも(サービス名)とは?
  • (サービス名)が注目される理由
  • 知って欲しい(サービス名)のキホン
  • (サービス名)の本当の効果

サービスでも商品でも考え方は同じです。そもそもの知識をちゃんと提供してあげる記事から用意してあげましょう。

第二章は、導入事例や成功事例の話

第二章では、導入事例や成功事例を具体的に伝えると良いでしょう。

サービスを提供している場合は、ビフォーアフターを掲載するのも効果的ですし、お客様が協力してくれるならインタビュー形式でお客様の声を記事にするのも良い方法です。

商品であれば、それを使用したお客様のレビューなども、この第二章に適しています。

導入事例や成功事例の例
  • (サービス名)を使ったお客様にインタビュー!
  • (サービス名)を使ったお客様のビフォアアフター
  • (商品名)の導入事例
  • (サービス名)を使った成功事例
チキン君
チキン君

最初から完璧な内容を目指す必要はありませんし、なければスキップしても大丈夫です!

少しずつ、成功事例が増えていくたびに記事を追加していく、という気軽な気持ちで進めていくのが大切です。

第三章からは、具体的なノウハウを伝える

第3章からは、具体的なノウハウの解説に入ります。ここからがお客様にとって最も有益な情報になる部分です。

チキン君
チキン君

あまり難しく考える必要はありません。普段お客様に伝えていることをそのまま言葉にして記事にすれば良いのです。

整体院を例に挙げると「自宅でできる簡単なストレッチ」をテーマにした記事が考えられます。

ストレッチを1つずつを記事にすることもできますし、10個のストレッチが集まったら「おすすめの10のストレッチ」としてまとめた記事にすることも可能です。

ストレッチ以外にも、体を作るために重要な栄養バランスについての情報を提供することも良いでしょう。

栄養素の解説や、食材の提案、体作りに必要な基礎知識なども、それぞれ1つの記事として成立します。

このようにして、第3章以降ではお客様に役立つ実践的な情報を提供していきます。

長い記事を書く必要はなく、1つの記事で1つの情報を提供する程度の気軽な構成で進めていくと良いでしょう。

ノウハウのあとは、個別問題や反論対策

ノウハウの解説が一通り終わった後は、個別の問題について解説する段階に入ることが多いです。

例えば、ネットショップに関する本であれば、第1章では実店舗とネットショップの違いについて、第2章ではネットショップで成功するための基本的な情報が書かれているはずです。

第3章からは、商品をどのように出品するか、お客様にどう見せるか、広告をどう運用するかといった具体的なノウハウが紹介されていると思います。

その後、第7章あたりから、送料の設定返品の扱いギフト対応など、細かな疑問や問題に対する解説が出てきます。

チキン君
チキン君

オウンドメディアの記事の企画もこれを参考に、細かなチップスはどんどん記事にしていくことをおすすめします。

一見小さなポイントに思えても、読者が直面する課題を解決できるなら重要な情報です。

細かな疑問や問題をひとつひとつ解決していくのがノウハウ解説以降の内容となります。

1つの記事で多くのことを説明するよりも、特定の問題や共有したい情報に焦点を絞る方が、特定のお客様にとって深く刺さる内容になります。

詰め込みすぎず、一問一答の意識でメディアを更新していきましょう。

同業の初心者向け書籍の目次をチェックしてみよう

初心者向け書籍の目次から学ぶ!オウンドメディア記事作成のヒント

書籍の目次のように記事を書こうと言われても、具体的なイメージが湧かない方もいるかもしれません。

特に、普段あまり本を読まない方にとっては、なおさら想像しづらいでしょう。

そんな方にお勧めしたいのが、あなたが提供する商品やサービスと同じ業種で出版されている初心者向けの本の目次を参考にする方法です。

チキン君
チキン君

本の中身を詳しく読む必要はありません。目次だけを見て、自分ならどのように説明するかを考えてみてください。

それがそのまま記事のテーマになります。

もちろん書籍の内容をそのままコピーすると法的な問題が発生しますが、ほとんどの場合、あなた自身の経験が言葉になるため、完全に同じ内容にはなりません。

騙されたと思ってぜひ実践してみてください。本を手に取り、目次を開いてみましょう。

そして、その目次の一つ一つについて、自分ならどう説明するかを考えてみてください。

おそらく、その本とあなたは違った言葉やアプローチで説明しているはずです。

その時点で既にオリジナリティーが生まれています。あなたはあなた自身の言葉で解説すれば良いのです。

既に出版されている書籍の目次を、記事作成のアイデアとして活用してみてください。

まとめ

オウンドメディアは、ただ情報を発信するだけでなく、読者との信頼関係を築き、長期的に価値を提供する場として成長させることが重要です。

書籍のように構成されたメディアは、訪れるたびに新たな学びや発見を提供できる場となります。

ぜひ、ここでご紹介した方法を参考に、自分だけのオウンドメディアを育て、読者に愛されるメディアを目指していきましょう。

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